Point 1 トレサビリティ管理 伊豆利島産の国産椿油を使用

日本で椿の代表といえば、「ヤブツバキ」。冬から早春にかけて花を咲かせます。
伊豆利島産の国産椿油は江戸時代から受け継がれ、時間をかけて丁寧に搾油されます。
私たちは、ヤブツバキの種子から採れる希少な油である【ツバキ種子油】をブレンドしております。

伊豆利島

東京から南へはるか140km。伊豆利島は、人口約300人・面積4.12㎢(東京ディズニーリゾートの約2倍)の小さな離島です。高速ジェット船なら竹芝桟橋から2時間半、飛行機とヘリコプターなら調布飛行場から45分で行ける“秘境”です。

島の形はほぼ「山」で、全体が20万本ものヤブツバキに包まれています。

冬のシーズンは、いたるところで咲き誇る椿の花々を楽しめ、2月下旬~3月にかけては、「椿の絨毯(じゅうたん)」と称される幻想的な光景がひろがります。

(生産段階~最終消費段階/廃棄段階まで、物品の流通経路の追跡が可能な状態や追跡可能性のこと)

トレサビリティ管理

伊豆利島の椿油は、種子の収穫から搾油・精製など、すべての工程を島内で行っています。

原料のヤブツバキの種は、伊豆利島の皆様からは直接、利島農業協同組合を通じて買い取り、原産地や収穫者を記録しています。

生産者と椿の栽培区域が把握できる地図を活用し、生産者と園地ごとの収穫量、作業実績や天候状況による収穫量の経年推移も記録。椿油産業の未来に向けて、発展と生産性を高めるために、トレサビリティ管理に取り組んでいます。

椿油ができるまでの工程

①下草刈り

ヤブツバキの種子は、土色でとても小さいため、真夏も下草を刈り、熊手でかいては野焼きをして、実拾いのための地面整備を進めます。これが利島語で「キッパライ」「シタッパライ」と呼ばれる作業。農薬を使わず椿を育てる利島では、秋からの収穫に向け、農家総出で行う地道な作業です。体力と根気がいりますが、たくさんの実を拾うためがんばります。

②実拾い

9月から2月にかけて行われるのは「トリッピロイ」。

初夏から秋にかけ熟したヤブツバキの実は8月下旬に入るとはじけ、熟した種子を地面に落とします。これをひとつひとつ拾い上げ、かごに入れていきます。大きな種をみつけると、ちょっと嬉しい。急こう配が多く生活自体が登山な利島では、拾った実や機材・人などを載せて運ぶモノラック(トロッコ)が大活躍します。

収穫が完了すると、次のシーズンに向け、枯葉や枯れ枝を燃やして土壌のメンテナンスをしていきます。島のあちこちからたちのぼる煙を海から眺めるのも、また趣があります。

③天日干し

集めたヤブツバキの種子は、農家の庭先など、風通しの良い場所で1週間から1ヶ月ほど天日干します。

昔から、「しっかり乾かせば乾かすほど、良い油が搾れる」といわれているそう。利島では、種子の重さでは

なく搾油量での買い取りになるので、農家にとってはこの搾油率も気になるところです。

④製油センター搬入

種子は農家ごとにまとめ、専用の袋に入れて島の製油センターへ搬入。同じ苗字が多いため、出自を管理する「屋号」があります。利島の椿油のこだわりは、このトレサビリティ(追跡可能性)。生産者ごとの栽培区域を把握するための地図も活用し、農家ごとの収穫量や作業実績、天候状況による生産高の推移などを記録しています。

こののち、選別された良質な種子だけがさまざまな工程を経て、純度100%の椿油となります。 自然と向き合いながら惜しみなく手をかけ、伝統の手法と品質にこだわってしあげた伊豆利島椿油。この椿油を配合した製品が、「本島椿 フレグランス椿」です。

Point 2 髪に、肌に使えるマルチオイル

髪はもちろん、体だけでなく、顔にも使えるお肌にやさしい無添加(※)のマルチオイルです。

※シリコン、合成着色料、鉱物油、パラベン、動物性原料、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤等を使用していません。

Point 3 黄金比のブレンドオイル

ナチュラルなのにしっとり、コクがあるのにべたつかない。おどろくほど気持ちの良い使用感です。

日本にゆかりの深い「国産ツバキ種子油」(保湿成分)と植物オイルを黄金バランスでブレンド。天然植物オイルのため、抱水性・皮膚バリア性にすぐれる植物ステロールも豊富に含んでいます。このうるおいキープ効果とともに追求したのが、絶妙な使用感。ヘア・ボディ・ハンド・ネイルと、マルチオイルです。

●ライスオイル(コメヌカ油:保湿成分)

オレイン酸の比率が高く、抗酸化作用のあるトコトリエール(ビタミンEの一種)や、γ-オリザノール(ライスオイル特有の栄養素)を多く含み、酸化しにくい油です。

紫外線から髪を守り、水分蒸発をふせぎます。

●リペアビタミンC誘導体(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル:補修成分)

リペアビタミンC誘導体(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)配合。今注目の保湿・補修成分。角質層への浸透力にすぐれ、お肌とキューティクルのきめを整えます。

・短時間でキューティクルを補修するため、美髪を長期間キープ

・キューティクルの毛羽立ちを抑えて、まとまりやすい髪へ

Point 4 未来のために 持続可能な商品設計へ

本島椿は世界共通の2030年目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成への貢献を目指しています。まず、パッケージの紙において、持続可能な調達の取り組みを進めています。

環境にやさしい資材の採用

1.パッケージに、FSC(R)認証紙を導入。

*FSC®認証紙
責任ある森林管理を世界に普及させ、森林の適切な利用と保全のために活動することを目的とする国際的な非営利団体であるFSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)の責任ある森林管理や加工・流通の規格に則り認証された紙のことです。
FSC®認証とは、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や、その他のリスクの低い木材を使用した製品にFSC®ラベルを付け、認証製品として販売できる制度です。
森林の環境や地域社会に配慮して作られた製品であることを示すFSC®マークが付いている製品を選ぶことは、森を大切にすることにつながります。